令和8年度 高校生部門 審査結果・受賞作品住まいのインテリアコーディネーションコンテスト高校生部門

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令和8年度『住まいのインテリアコーディネーションコンテスト』高校生部門の入賞作品を決定!

公益社団法人インテリア産業協会(所在地:東京都新宿区、会長:檜⽊⽥ 敦)は、令和8年度「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト」の高校生部門の選考を行い、以下の通り、入賞作品を決定しました。

■審査結果:会長賞1点、最優秀賞1点、優秀賞2点、奨励賞5点、注目作品賞10点の計19点が入賞

※敬称略

■令和8年度インテリアコーディネーションコンテスト 高校生部門入賞者一覧
賞名 作品名 氏名 高等学校 学科名 学年
インテリア産業協会会長賞 ひととき、とうき 竹内 杏子 岐阜県立多治見工業高等学校 産業デザイン工学科 3年生
最優秀賞 人間の冬眠 大笹 真緒 名古屋市立工芸高等学校 インテリア科 3年生
優秀賞 選べる“つながり” 原口 夏希 鹿児島県立鹿屋工業高等学校 建築科 1年生
優秀賞 不思議な同居人とのくらし 峰岸 花乃香 大分県立鶴崎工業高等学校 産業デザイン科 3年生
奨励賞 自然転館 斎藤 真記 東京都立蔵前工業高等学校 建築科 2年生
奨励賞 風に揺られてどこへでも 谷本 茜 大分県立鶴崎工業高等学校 産業デザイン科 3年生
奨励賞 心つながるパッチワーク空間 長岡 涼子 岐阜県立多治見工業高等学校 産業デザイン工学科 3年生
奨励賞 木漏れ日に憩う。 橋詰 奈子 徳山工業高等専門学校 土木建築工学科 1年生
奨励賞 感情を共有できる家 目黒 塔子 香川県立高松工芸高等学校 工芸科 インテリアコース 3年生
注目作品賞 BLOOM 井上 真希 愛知県立豊橋工科高等学校 建築デザイン科 3年生
注目作品賞 自然を閉じ込めたリビング 黒川 麻央 松山聖陵高等学校 建築科 1年生
注目作品賞 まどろみの中で。 坂本 紗埜 宮崎県立延岡工業高等学校 生活文化科 3年生
注目作品賞 CONNECT 鈴木 にこ 名古屋市立工芸高等学校 インテリア科 3年生
注目作品賞 ポーラドゥナ 鈴木 美湖 さくら国際高等学校 愛知キャンパス(田原校) ー 2年生
注目作品賞 4世代がつながる住まい 芹田 沙也加 トキワ松学園高等学校 美術デザインコース 2年生
注目作品賞 描くそしてつながる 髙須 芸乃 愛知県立一宮工科高等学校 建築デザイン科 3年生
注目作品賞 カボスワールドへようこそ! 藤原 凜 大分県立鶴崎工業高等学校 産業デザイン科 3年生
注目作品賞 触手に包まれて 前川 愛侑 大分県立鶴崎工業高等学校 産業デザイン科 3年生
注目作品賞 日常の音がメロディに変わる家 横山 珠里 石川県立工業高等学校 デザイン科 3年生

■講評・受賞作品(クリックで拡大します) 

※ファイルサイズが大きいので、ダウンロードに時間がかかる場合があります。

住まいのインテリアコーディネーションコンテスト高校生部門 作品全体講評

「令和8年度 住まいのインテリアコーディネーションコンテスト 高校生部門」にご応募いただいた全国43校、182作品の高校生の皆様、そして日頃よりご指導くださる先生方に心より御礼申し上げます。課題の「リビングでつながるこれからの暮らし」は、決められた二つの箱をどうつなげ、どんな暮らしを描くかを問う難しいチャレンジです。寄せられた作品には、いくつもの「つながり方」が見えました。大樹や陶芸、パッチワークなど、手仕事や素材に向き合いながら暮らしを紡ぐ提案。祖父母や近所の人、あるいは人ではない不思議な同居人と、世代や垣根を越えて心地よく過ごす提案。木漏れ日や音、香りといった五感から空間そのものの心地よさをデザインした提案。そして、可動する壁や床、家具によって「ひとりの時間」も「みんなの時間」も自分で選べるようにした提案。どれも「誰と、どう過ごしたいか」という等身大の問いから丁寧に組み立てられていました。なかでも、世代や立場の違う相手と無理なく寄り添える居場所や、ひとりの時間とみんなの時間を両立させる工夫が随所に見られたことは、長寿・多世代社会における住まいのあり方の本質を考えるうえでも大変示唆に富むものでした。年齢や立場を問わず、誰もが自分らしく心地よくいられる場所を描き出してくれたことを、とても頼もしく感じています。制約の中で、コンセプトから平面図・展開図まで描くことは、決して簡単なことではありません。しかし、この過程こそが、これからインテリアや建築を学ぶ皆様の確かな力になっていきます。これからも自由な発想で「暮らしの豊かさ」を考え続けていきましょう。
〔松本委員〕

◎インテリア産業協会会長賞

ひととき、とうき データを開く

ひととき、とうき

竹内 杏子
岐阜県立多治見工業高等学校
産業デザイン工学科
3年生/岐阜県

◎インテリア産業協会会長賞 講評

「ひととき、とうき」の響きと、暮らしに根ざした美濃焼を軸に、人と人をつなぐ発想が印象的でした。身近な陶磁器文化を丁寧に見つめ、土を練り、窯で焼き、釉薬によって彩る工程を、三つの個性ある空間へと展開しています。「土の空間」では陶器や地域の歴史書を通して土地の記憶に触れ、セラミックボールを用いたビーズソファは、体圧や熱を受け止め、使う人の体になじむという独創的な提案です。また、L字型の空間中央に設けた、かまどを思わせる温かな場所は、土の冷たさとの対比も心地よく、読み聞かせやおしゃべり、休息など、世代や過ごし方の異なる人々の交流を自然に促します。また「釉薬の空間」では、美濃焼の壁、エッグシェルを用いたモビール、釉薬の釉だれを表現した椅子、食器の端材を生かしたモザイクテーブルなど、素材の魅力と循環への意識が細部まで表現されています。空間構成やインテリアエレメント、家具のデザインはシンプルでありながら落ち着きがあり、地域の文化を未来の暮らしへつなぐリビングとして、完成度の高い作品です。半球状の「窯の空間」は、平面図と照らし合わせて、底面が円形になるようにアイソメ図を調整してみましょう。
〔松崎委員〕

◎最優秀賞

人間の冬眠 データを開く

人間の冬眠

大笹 真緒
名古屋市立工芸高等学校
インテリア科
3年生/愛知県

◎最優秀賞 講評

「人間の冬眠」は、話題の"クマ"を外観のモチーフに据えた提案です。読み解くと、これは冬眠というより、ひなたぼっこが好きな人、真っ暗な中で眠りたい人、音楽を聴きながら眠りたい人など、ひとりひとり違う「眠り方」に寄り添おうとする提案でした。睡眠の質が大きなテーマとなっている現代のインテリアにおいて、とても的確な着眼点です。特筆すべきは、課題の立方体を三角柱にカットして屋根とした発想。審査員一同「そうきたか」と唸らされました。自然光や緑を存分に取り込みながら、木の洞のような「包まれ感」で安心して深く眠れる空間をつくり上げた構成力は見事です。時代を感じさせる和の設えを取り入れ、部屋を完全に仕切らずゆるやかにつなげることで、世代を超えて会話が生まれる工夫も見られました。安心して眠れる住まいというテーマは、まさにこれからの暮らしに欠かせない視点です。細部まで丁寧に描き込まれた温かみのあるパースからも、確かな表現力とプレゼンテーション力の高さが感じられる力作でした。部門最優秀賞、おめでとうございます!
〔松本委員〕

◎優秀賞

選べる“つながり” データを開く

選べる“つながり”

原口 夏希
鹿児島県立鹿屋工業高等学校
建築科
1年生/鹿児島県

◎優秀賞 講評

一つひとつのディテールにこだわり、しっかりと考えられたアイテムたち。すまいやくらしを具現化する構造にも工夫を重ね、空間を構成するエレメントに選択肢を持たせつつ、それぞれ暮らしのつながりを考えられた空間です。スケッチを見てここにはどうやって上がるのか?この照明は楽しそう!良くよく考えたソファだなぁ!なんて説明を読みながら納得することのできるアイデアが詰まった作品でした。断面図や平面図を用いながら所々に挿絵を使い、コーディネーターの仕事にとっても近いことをこの課題の中で実行されていて驚きました。部門優秀賞おめでとうございます。
〔玉留委員〕

◎優秀賞

不思議な同居人とのくらし データを開く

不思議な同居人とのくらし

峰岸 花乃香
大分県立鶴崎工業高等学校
産業デザイン科
3年生/大分県

◎優秀賞 講評

不思議な異星人が生活をサポートするという夢あふれるテーマを優れた描写力と豊かな感性で表現された作品です。聞き上手なソファや、おしゃれ好きなポールハンガー、みょーんと伸びるエレベーターなど、心躍るアイデアが随所に配され、不思議な同居人たちと仲良くつながる空間が実に生き生きと描かれています。「いもむしのようなさわり心地のクッション」は少しコワイ!でも触ってみたい!と思わず興味を惹かれました。実現性という枠にとらわれず、「こんな住まいがあったら楽しいだろうな」と見る人を笑顔にする自由な発想力に大いに刺激を受けました。一方で、パースや世界観の表現に比べると、平面図にはまだ伸びしろがあります。家具や設備の配置、動線、空間同士の関係などを平面図の中でもより明確に表現できれば、頭の中で描いた豊かな世界をより正確に伝えることができるでしょう。図面は、自分の温めてきた構想を人に伝え、実際のカタチにしていくための共通言語です。作図の力が身につけば、表現力と提案力はさらに大きく開花することと思います。素晴らしい才能の芽をこれからも大切に育んでいってください。
〔大西委員〕

◎奨励賞

「静寂に還る家」 データを開く

自然転館

斎藤 真記
東京都立蔵前工業高等学校
建築科
2年生/東京都

講評
「自然転館」という印象的なタイトルと、都会の空気や喧騒に疲れた心身を自然の力で癒やすという発想が魅力的でした。休日を過ごす別荘のようなリビングとして、水・木・火・空の四つの空間を設け、五感で自然を楽しめる暮らしを提案しています。「水の空間」では、水の流れや波紋、滝の音が安らぎを生み、「木の空間」では、木陰や枝葉の音を感じながら、つり下げた椅子やクッションで休むことができます。また、ウッドデッキのある「火の空間」では、たき火を囲んで景色を眺め、語らう時間が生まれます。さらに「空の空間」では、斜めの天窓から星を眺め、カーテンを閉めればスクリーンとしても使えるなど、時間や気分に応じた楽しみ方が丁寧に考えられています。直方体を斜めに配置したことで、屋外の自然環境を取り込み、限られた空間に広がりとつながりを生み出した点も評価しました。それぞれの場所で人々がどのように集い、会話や交流が生まれるのかを、人物や具体的な生活場面で示すとインテリアデザインとしての提案がさらに魅力的に伝わるでしょう。
〔松崎委員〕

風に揺られてどこへでも データを開く

風に揺られてどこへでも

谷本 茜
大分県立鶴崎工業高等学校
産業デザイン科
3年生/大分県

講評
どこへでも!いけるのか?
どこかへ?いけるのか!
いずれにしても風まかせ!
旅と暮らし、人と自然、隔たりのない世界へとつながっていけるとはなんとも心地よい。
帆船に課題の空間を収めた空想の世界だが画才と色彩感から漂う雰囲気が審査員の心に頭に風にたなびく風景をイメージさせたのだと思います。部屋や空間はもしかすると身体をまかせることと同じく、心をゆだねることが大切なのかもしれませんね。想像の先に創造があるからこそ、空想や妄想にこそ未来の可能性の種が隠れているのかもしれません。奨励賞受賞おめでとうございます。
〔玉留委員〕

心つながるパッチワーク空間 データを開く

心つながるパッチワーク空間

長岡 涼子
岐阜県立多治見工業高等学校
産業デザイン工学科
3年生/岐阜県

講評
「パッチワーク」というテーマを、素材や色、家具のデザインにまで一貫して展開している点が印象的です。特に、一枚の布を単にカーテンとして用いるのではなく、長さ調節によって装飾や間仕切りに活用する仕掛けは、布という素材の柔軟性や可変性をよく生かせており、この作品の魅力になっています。布、タイル、木など、それぞれの素材感を楽しめるよう工夫され、手描きならではの温かみも加わって、親しみやすく居心地のよいリビングが表現されています。ミニキッチンやテーブル、ソファなど、くつろぎ方の異なる居場所を用意し、人それぞれのつながり方を具体的に考えている点も評価できます。色や素材、形などの要素が豊富な分、視線が分散し、空間全体のまとまりがやや弱く感じられるところがあるので、特に中心となる場所や、最も見せたいデザインを明確にするといいですね。パッチワークというテーマがさらに際立ち、説得力のある空間になるでしょう。豊かな発想を生かしながら、全体をバランスよくまとめる力を養っていってください。今後のご活躍を楽しみにしています。
〔大西委員〕

木漏れ日に憩う。 データを開く

木漏れ日に憩う。

橋詰 奈子
徳山工業高等専門学校
土木建築工学科
1年生/山口県

講評
第一印象から素晴らしい表現力とアイデアが光る作品でした。豊かな着色によって空間のぬくもりが丁寧に描かれており、見ているだけで温かい気持ちになります。作品内に効果的に描き込まれた人影によって、このリビングで家族や近所の方がどのように過ごし、楽しむのかという具体的な暮らしの風景が生き生きと浮かんできます。さらに、四季折々の変化や雨の日の様子まで緻密に描かれており、1年を通した心地よい豊かな暮らしが見事に提案されていました。一点だけ惜しまれたのは、平面図や立面図に具体的な数値(寸法)の記載がなかった点です。募集要項や規定寸法などのエビデンスをしっかり守れていれば、さらに上位の賞を狙えるポテンシャルを十二分に備えた素晴らしい作品でした。ぜひこの経験を糧に、次回も新たなチャレンジをしてくださることを心より楽しみにしています。
〔伊藤委員〕

感情を共有できる家 データを開く

感情を共有できる家

目黒 塔子
香川県立高松工芸高等学校
工芸科 インテリアコース
3年生/香川県

講評
まず目に飛び込んできたのは「感情を共有できる家」という魅力的なタイトルです。世代や国籍を問わず、「おいしい」「美しい」と感じる心は世界共通であるという着眼点に基づいたコンセプトが実に素晴らしく、深く感銘を受けました。違いを超えて感情を共有し、共に心地よく暮らす提案は、まさに今回の課題テーマに合致した見事なリビングの姿です。作品内には「家庭菜園」や「天体観測」、「バーベキュー」を楽しむスペースをはじめ、完全防音の部屋やハンモックブランコなど、多彩な仕掛けがちりばめられています。ただ空間を作るだけでなく、住む人がさまざまな感情や体験を分かち合える場所が豊かに表現されており、「実際に住んでみたい」と強く思わせる圧倒的な説得力とワクワク感がありました。住まいを通じた人間味あふれる温かいコミュニケーションの可能性を提示してくれた、大変夢のある秀逸な作品です。
〔伊藤委員〕

◎注目作品賞

BLOOM データを開く

BLOOM

井上 真希
愛知県立豊橋工科高等学校
建築デザイン科
3年生/愛知県

自然を閉じ込めたリビング データを開く

自然を閉じ込めたリビング

黒川 麻央
松山聖陵高等学校
建築科
1年生/愛媛県

まどろみの中で。 データを開く

まどろみの中で。

坂本 紗埜
宮崎県立延岡工業高等学校
生活文化科
3年生/宮崎県

CONNECT データを開く

CONNECT

鈴木 にこ
名古屋市立工芸高等学校
インテリア科
3年生/愛知県

ポーラドゥナ データを開く

ポーラドゥナ

鈴木 美湖
さくら国際高等学校 愛知キャンパス(田原校)
ー
2年生/愛知県

4世代がつながる住まい データを開く

4世代がつながる住まい

芹田 沙也加
トキワ松学園高等学校
美術デザインコース
2年生/東京都

描くそしてつながる データを開く

描くそしてつながる

髙須 芸乃
愛知県立一宮工科高等学校
建築デザイン科
3年生/愛知県

カボスワールドへようこそ! データを開く

カボスワールドへようこそ!

藤原 凜
大分県立鶴崎工業高等学校
産業デザイン科
3年生/大分県

触手に包まれて データを開く

触手に包まれて

前川 愛侑
大分県立鶴崎工業高等学校
産業デザイン科
3年生/大分県

日常の音がメロディに変わる家 データを開く

日常の音がメロディに変わる家

横山 珠里
石川県立工業高等学校
デザイン科
3年生/石川県

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