The 43rd JAPANTEX2024

日本最大級のインテリア国際見本市『JAPANTEX2024』。3日間に渡り開催された祭典において、当協会は一般社団法人日本インテリア協会との共催で『Windows Paradise 2024』を企画・出展しました。
開催期間中には、インテリアコーディネーターと窓装飾プランナーのダブルライセンスを持つプロフェッショナル=「MADOWTSUKAI」達が、窓装飾を中心としたさまざまな空間コーディネートを提案。
「Windows Story 〜窓から始まる物語〜」と「その楽園(シェアハウス)で暮らす人たちの物語」という2つのテーマで、窓を彩る多種多様なストーリーを紡ぎ出しました。
また、展示とあわせて「Windows Paradise 2024 ガイドツアー」も開催。窓装飾のテクニックや各コーナーのテーマ、見どころを多くの来場者に解説するなど、インテリアコーディネートのアイデアと奥深さを体感できるガイドツアーとなりました。

Window Story~窓から始まる物語~ Window Story~窓から始まる物語~

至高のウィンドウトリートメントを紹介するテーマゾーン。
今年は2人の「MADOWTSUKAI」による、昨年のリメイクと新作とを組合せた7つの窓装飾バリエーションを提案。ハイエンドブランドによる素材などを用いた多彩なアイデアは、多くの来場者から注目を集めました。

窓装飾の多彩なバリエーションを見て触って楽しもう。

異なる素材や色彩の組合せで多様に変化するスタイル・デザインを、直接見て触って楽しめる体験型展示。光と浮遊感をテーマにしたメインゲートを中央に据え、ベネチアの風景を映した老舗ブランドの生地が引き立つデザインや、ジャガード生地と孔雀柄のシアーとの組合せなど、昨年のスタイルを巧みにリメイクした作品が並んだほか、重厚な刺繍を活かした掛軸のような作品、日本の小鳥を配した印象的なデザインなど、ジャパンテイストを意識した新作が会場を彩りました。
新作の中には、本来は切り落とされるシアーカーテンの生地をあえて残し、ピンタックを付けてデザインカーテンとするサスティナブルなアイデアや、カーテンボックスにバンブーブラインドのスラットを貼り付けて和風テイストを高めたオリジナリティある演出、あえて240ミリの芯地と縫込み型のアジャスターフックを用いることで美しい生地の落ち感を見せるヒントなど、随所に窓装飾を楽しめる発想が散りばめられていました。

林 準也 有限会社ジェイ・ファブリック 木村 さちこ ダルクデコ株式会社

デザインやものづくりに携わる人々が、お互いに穏やかに繋がりながら暮らすことで影響しあい、彩り豊かな日々を過ごす──。そんなシーンが広がるシェアハウスをコンセプトに、4人の「MADOWTSUKAI」達がそれぞれの世界を表現。暮らす人の息づかいが聞こえてくるような素敵な空間が、来場者の心を魅了しました。

My Closet ~夢が詰まった女の子のクローゼット~

部屋全体を1つのクローゼットのように表現。掃き出し窓の小紋柄ドレープや、リラックス感にあふれたレースと天蓋風の設えなど、女の子が抱くお姫様の部屋のようなテイストを取り入れています。さらにレースカーテンに見立てたシアー素材使用のワンピース、ドレープカーテンに見立てた厚手生地のコートなど、「多様な使い方・見せ方を感じてもらいたい」という想いを投影。リサイクルショップや古着屋で集めた一点モノのリメイクアイテムなど、環境に配慮した「Re:ファッション」も提案する空間に、来場者も興味津々でした。

齋藤 初香 有限会社ジェイ・ファブリック MADOWTSUKAI

ONとOFF

ブラックのインテリアカラーを基調とする、フリーランス・グラフィックデザイナーの暮らしをイメージした空間。「ONとOFF」という2つの顔を持つ部屋として、インドア・アウトドアという2面性を持たせたほか、電動商品を取り入れることで、若者の遊び心にもシニアの快適な暮らしにも応える機能性を持たせています。ロードバイクの車輪を想わせるピーコックシェードをアレンジしたスワッグラバランス、電動ロールスクリーンとプロジェクターを用いた室内シアターなど、落ち着きの中に楽しさを秘めた演出が、来場者の心をとらえていました。

土門 洋明 有限会社クラフト工房 MADOWTSUKAI

創造力と好奇心のおもちゃ箱

ビンテージやアンティーク、アートなどにも感度の高い、舞台美術に携わる男性の暮らしをイメージした空間。端切れやカーテンの部材などを組合せたパッチワークカーテン、壁装として使われる商品を用いた自由度の高いベッドヘッドなど、個性豊かなアイデアを採用しています。「色使いの楽しさを伝えたい」という想いから、様々な色彩とアイテムを用いながら、テトラード配色でバランスよく構成することで統一感を担保。地元である福岡県北九州の小倉織も起用し、故郷を愛する心も反映した心地よい空間を作り上げています。

本田 奈津子 インテリアコーディネートほんだな MADOWTSUKAI

京✕画✕生

“京”を愛する女流日本画家のアトリエ兼居室をイメージ。短冊状に縫製したカーテンにペイントを施して1枚絵のように見立てた窓や、京都の寺院の小間とお庭の風景写真を写したデジタルプリント壁紙を採用したほか、竹製のオリジナルフックや京座布団といったディティールにも京都らしさを追求するなど、“毎日京都に触れていたい”想いを詰め込んだシーンです。さらに、鳥居にインスピレーションを受けたカーテンレールにR加工を施すことで、包まれた感覚を醸成。国内メーカーの商品を巧みに用いることで、「工夫次第でこんなインテリアも作れるんだ!」という発見や面白さを感じてもらえる空間としています。

神谷 真千 株式会社インテリアホソイ MADOWTSUKAI

幅広い知識や技術、発想をもとに、トータルな提案で理想の住空間を創造するインテリアコーディネーター。多彩なアイテムから、トレンドやニーズ、ライフスタイルに合わせた窓装飾を提案する窓装飾プランナー。2つのライセンスを持つプロフェッショナル「MADOWTSUKAI」達による個性と魅力にあふれたコーディネートに、来場者も夢中になっていました。空間それぞれに用いられていた一つひとつの素材、そこに込められていた自由で可能性にあふれたアイデアが刺激となり、さらに多くの「MADOWTSUKAI」を生んでいくことでしょう。

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