エコプロ2022 2022年12月7日(水)~9日(金) 東京ビッグサイト エコプロ2022 2022年12月7日(水)~9日(金) 東京ビッグサイト

環境問題とSDGsに向き合い持続可能な社会を目指す、日本最大級の環境展示会「エコプロ2022」。
今年は、パネル展示や実物展示、ワークショップを行いました。

「わくわくするようなリビング空間」をテーマとして募集した「令和4年度 住まいのインテリアコーディネーションコンテスト高校生部門」入賞作品のパネル展示に加え、優秀賞作品のアイデアを実物化して展示。さらに、この実物を再現するときに出た和紙の廃材を使用して、キャンドルスタンド作成のワークショップも開催しました。
会場にはたくさんの人々が訪れ、高校生のアイデアに見入ったり、ワークショップを楽しんだりしていました。

「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト高校生部門」は、生活者が豊かさを実感できるトータルインテリアの理解を高めることを目的に、国内の高校生を対象にインテリアコーディネーションのアイデアを募集するコンテストです。令和4年度のテーマは、「わくわくするようなリビング空間」。課題に基づいたインテリア空間の提案募集に対し、ソファーセットとテレビという一般的なリビングルームの概念を取り払った、自由で夢のある作品が数多く寄せられました。
2022年7月1日(金)~7月27日(水)の応募期間に集まったたくさんの作品の中から、インテリア産業協会会長賞1点、高校生部門賞1点、優秀賞2点、奨励賞5点の、計9点の入賞作品が決定。このうち優秀賞を受賞した「循環する和紙と空間」(静岡県立浜松工業高等学校3年 八幡小凜さん)の作品をもとに、コンテストの審査委員を務めたインテリアコーディネーター(IC)が実物展示を設えました。

「循環する和紙と空間」は、和紙が大変美しいインテリア素材であると同時に、再利用可能な地球環境にやさしい素材であることに着目したアイデアが高く評価された作品です。実物展示では、壁やパネル、照明、クッションなどを和紙で再現。和紙の種類や色合いの違いを活かして、まさに「わくわくするようなリビング空間」を作り上げていました。高校生の自由な発想とインテリアコーディネーターの力量の相乗効果で、素晴らしい実物展示となりました。
さらに会場では、インテリア産業協会会長賞、高校生部門賞、優秀賞、奨励賞の各受賞作品と、選外の注目作品12点の展示が行われました。

インテリアの専門家であるICが、実物展示を作成するときに出た和紙の廃材を使用して、キャンドルスタンドを手作りするワークショップを開催しました。ガラスのコップに色とりどりの和紙を自由に貼り付け、中にキャンドルライトを入れれば、あかりのゆらめきが美しいキャンドルスタンドが完成。学生から一般来場者まで多くの方が参加し、自分だけの作品づくりに没頭していました。
ICからは、「和紙は、色や種類によって、光を通すものもあれば通さないものもあります。また、手でちぎるかハサミなどでカットするかでも、表情がだいぶ変わります。いろいろな形のクラフトパンチで型抜きしても楽しいですよ」とアドバイスが。色の組み合わせなどを、参加者がICに相談する様子も多く見られました。完成した作品は、どれも個性豊かな素敵なものばかり。通常なら捨ててしまうような廃材が、アイデアと工夫でおしゃれなインテリアに生まれ変わりました。
ブース展示にはエコ素材を使用

実物展示コーナー前面部の床材には、表面と裏面にダブルでエコ素材を活用した環境配慮型の床材カーペットタイル(※1)を使用。表面のパイルには漁網やカーペット廃材などをリサイクルした100%リサイクル糸(※2)を採用し、裏面のパッキング材には使用済みカーペットタイルの廃材を再利用した「リサイクルパッキング」を用いることで、CO2排出量を従来品比で最大約61%削減。再生材比率は最大約49%を実現しました。

※1

株式会社サンゲツ「NT double eco」

※2

「エコニール®」

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