1. IC・KS『ほんとの話』
  2. インテリアの知識を武器に、こだわりの空間を提案する

IC・KS『ほんとの話』

インテリアの知識を武器に、こだわりの空間を提案する 2019/03/13 株式会社川島織物セルコン 商品開発部 デザイナー/インテリアコーディネーター 篠崎 春佳 さん

創業以来170年以上、「ファブリック」を通じた技術とこだわりを貫き続ける、川島織物セルコン。
舞台の緞帳(どんちょう)や祭礼幕などの美術工芸品、着物ファン憧れの“川島の帯”と同時に、
カーテンやカーペットなどのインテリア商品を手掛け、日本の室内装飾を牽引してきました。
今回お話を伺った篠崎春佳さんは、ICとしての知識を活かしながら、革新的ともいえるフロア
カバリング開発に携わっています。伝統文化を守りながらも新しいものを積極的に取り入れる、
ものづくりへの思いを伺いました。(ライター談)

Chapter.1 お客様の希望を汲み取り、ベストなフロアデザインを提案する

現在のお仕事内容について教えてください
フロアカバリング開発グループに所属し、主にホテルなどで使用される特注カーペットのデザインを行っています。設計の方との打ち合わせの中でお客様の色やテイストの好みを把握し、調整を繰り返しながら試作品を作ります。そしてお客様へのプレゼンテーションを行い、採用いただいた後に実際の制作に入る、という流れになります。また、特注品のほかに、当社で販売する床材商品のデザイン開発も行っています。
どんなときにやりがいを感じますか?
空間全体のバランスや予算を考慮した上でお客様が求めるデザインを表現するには、苦労する場面も多いです。プレゼンテーションの際にはコンセプトを詳しくお伝えするなど、お客様により納得していただけるような工夫をしています。そうやって完成したカーペットを敷き、お客様から「とても良かった」という声をいただいたときは、本当に大きなやりがいを感じます。ホテルなどの場合はそこで働く方々からも「印象が変わった」と喜んでいただけることが多く、とても嬉しいです。

Chapter02 インテリア全般の知識がデザインに広がりを生み出す

ICの資格を取得したきっかけは?
ICの資格を取ろうと決めたのは、入社後1~2年経った頃です。大学時代はテキスタイルデザインを学びましたが、床材に関する知識は入社するまであまり持っていませんでした。仕事で図面を扱ったり、内装に合わせてカーペットをデザインしたりする中で、「インテリア全般についてもっと深い知識があれば仕事に役立つのではないか」と思い、IC資格の勉強を始めました。働きながら通信教育を利用しましたが、元々興味のあるインテリア分野の勉強なので、苦にならずに進めることができました。
資格取得によってご自身に変化はありましたか?
図面の見方やパースの描き方などインテリアの基礎を学んだことで、フロアだけでなく設計の意図についても、「こういうイメージで作られているのかな」と想像できるようになりました。カーペットのデザインはただ柄を考えればいいという訳ではなく、内装やそこに置かれる家具など、全体と調和した提案を行うことが大切です。IC資格の勉強を通してインテリア全般に関する知識が身につき、現在の仕事にとても役立っています。

Chapter03 「ものづくり」への思いを大切に、新しいチャレンジを続ける

ご自身のスキルアップのために取り組んでいることは?
入社時には、京都にある本社工場や、染色の技術を学べる「川島テキスタイルスクール」などで研修を受けました。そのとき体感し、共有したものづくりへの思いは、現在仕事をする上でもとても大切にしています。
現在は、カーテンやクッションなど他の商品を扱う部署のメンバーとインテリアに関する調査チームを編成。さまざまなショールームやインテリアショップを定期的にチェックして、トレンドの傾向を把握するようにしています。海外のお客様やデザイナーの方と接する機会もあるため、英語の勉強も始めました。語学学習に関しては会社からもサポートがあるので、うまく活用していきたいと思っています。
今後取り組んでいきたいことは?
新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと思っています。実は最近、「プリーツ」をキーワードにした新しいオフィスやホテル向けのタイルカーペットの開発を行いました。靴で歩く場所で使われるカーペットなので黒やグレーなどダークカラーが多くなりがちですが、この商品では今まで避けられてきた、透明感のある明るい色合いのアイテムを揃えています。汚れがつきにくい糸を採用し、毛足の長さに変化をつけて、淡色の立体感のあるフロアカーペットを実現しました。まだ発売から間もないものの非常に好評で、今後もシリーズとして続けていけたらと考えています。
さらに、今後はフロアだけでなくインテリア全体に関してもスキルアップを重ねていきたいです。カーテンなど社内の他の部署とも連携しながら、トータルでのご提案を目指したいと思います。

プロフィール

篠崎 春佳 さん

株式会社川島織物セルコン
商品開発部 フロアカバリング開発グループ
デザイナー
インテリアコーディネーター

企業ご紹介

株式会社川島織物セルコン

1843(天保14)年に着物のお直し・加工などを手掛ける呉服悉皆業として創業し、明治宮殿の室内装飾を手がけるなど、日本のインテリアファブリックをけん引してきました。現在では、カラーやデザインといった装飾性だけでなく、現代の住生活に必要な機能や安全・環境にも配慮した製品を提案し、豊かで快適な空間づくりに貢献しています。

川島織物セルコンが設立したテキスタイル技術、手織り技術を学べる「川島テキスタイルスクール」 川島織物セルコンの技術継承はこちら

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