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お客様に『似合う』空間創りを

上木浩二さん

ナチュラルハーモニー

お客様の声に耳を傾け、ひとりひとりの生活シーンと結びつく『似合う』インテリアを提案してきた上木浩二さん。平成25年 住まいのインテリアコーディネーションコンテストに於いて「経済産業大臣賞」を受賞されました。受賞作品を含めた、IC上木さんの実例をご紹介いたします。

既設を活かしつつ、らしさを大切に繋いだ優雅な空間(M様邸)

築34年のマンションリフォームです。
介護が必要なご両親との同居を始められたいとのことで、バリアフリーは勿論、廊下の床の資材にも配慮したいとのことで始まりました。
リビングダイニングの壁と天井を既設のクロス貼りから漆喰調珪藻土にして、クオリティの高いオブジェの数々を活かしたい、とのご要望でした。

事例のPOINT

お手持ちの家具、オブジェ、雰囲気の似合う既設はとことん活かしつつ、施主様らしさを大切に考えました。好きな物がより好きでいられる空間創りを目指しました。今までお気に入りの壁の板貼り、照明器具等、古くても大切に使われたい部分をバランス良く残したり、場所を変えて再利用するコーディネートをしました。玄関ホールから廊下に繋がる壁は、既設の板貼りを活かして、床を高密度な50㎝角/枚、部分交換出来るタイルカーペット(転倒時の怪我の予防でもある)にして、古さを味わいと高級感に。

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メインダイニングの照明は、既設のダウンライトをテーブル上部に直線に配し、スタンド照明とで明暗を演出し、空間を立体的に感じさせつつ、調光器で必要な明るさにテーブル上を照らします。

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デンマーク フリッツハンセン社のエッグチェアとスワンチェアを配置しました。施主様と一緒に張地を選びました。お持ちのオブジェも綺麗に映えます。
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キッチン壁面には、イタリアのヴェネツィアンガラスモザイクタイルを貼りました。ホワイトのキッチンがより美しく可憐に映ります。
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洗濯機は、海外のようにビルトインがご希望でしたので、Mieleの洗濯機の大きさを踏まえた、メンテナンスも配慮した造作家具で可能にしました。既設の洗面化粧台は、10㎝高さを上げて使い易くしました。室内の電気温水器を撤去しバルコニーにガス給湯器を設置、新しい配管ルートは押入等を活用し、部屋内に露出しないで仕上げました。

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玄関にあった下駄箱は移設して、生活感の出ないエレガントな広い玄関ホールに変貌しました。
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廊下の壁には、熱帯魚の水槽を設置。美しい水槽は、1枚の額でもあり、照明でもあり、廊下側からもダイニング側からも楽しめる工夫を施しました。
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ワインセラーもお洒落なデザインを選択、さらに置き場はもともと電気温水器置き場だった場所の扉をワインセラーの扉の大きさにカットして、あえて見せるさりげない玄関のアクセントにしました。

重ねてきたお気に入りのインテリアたちと暮らす(Y様邸)

6年前にトイレのリフォームをさせて頂いたのが始まりで、防犯ガラス、外構ゲート、浴室、洋室等のリフォーム、その間にソファ、チェア、カーテン、敷物等々とお付き合いさせて頂き、今回は、LDKのリフォームでした。対面キッチンとはいえ閉塞感のあったキッチンを開放的にし、DKが繋がった空間にすることが目的でした。

事例のPOINT

とにかく「明るく」「開放的に」、そして、ご自慢のデンマークヴィンテージのローボードを初めとするインテリアと施主様が旅先で一目惚れしたインテリア小物が「似合う」空間。さらに、キッチンは、「使いやすく、片付けやすい」「高級感のある」もので、トータルにコーディネートしたいというご要望でした。

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キッチン横、ダイニングボードの上下の空間にヴェネツィアンガラスモザイクタイルを貼り、その場所のスイッチプレートはシルバーのものをチョイス。細部にわたって配慮しました。家の電話は、キッチンボード横の冷蔵庫スペースの裏に配線しました。煩雑になりがちな機器類を隠すことで、空間をスッキリさせつつ、流行廃りの早い家電にインテリアの邪魔をさせないことにもなり、エイジング感のある空間をいつまでもアンチエイジングで大好きな場所であるように設えました。

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キッチンを囲んでいた壁を撤去するにあたり、天井を梁で補強、ダイニングの天井は、出来うる範囲で高さを上げて開放的に明るい空間にしました。象徴的なダイニングの照明は、重量があるため、天井を補強しました。キッチン横の袖壁を撤去する際、強度を考慮して撤去しなかった柱は化粧柱風に仕上げました。広さの中でどっしりとシンボリックなその柱は、リビングとダイニングとキッチンの間を落ち着かせる役割をしてくれました。
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お気に入りのデンマークヴィンテージのキャビネット内にオーディオを設置し、天井2ヶ所にスピーカーを埋め込みました。TVも画面のみをタイルを貼った壁に掛け、さらにTVチューナー等の機器も裏側の押入に設置し、リモコンは、赤外線受信機で受信出来るよう工夫しました。床は、幅広で溝の無いウォルナットのデンマークフローリング。リビングとの繋がりも「広さ」感が感じられます。

Interior Coordinator

写真:上木浩二さん Koji Ueki

上木浩二さん Koji Ueki

株式会社クラージュプラス 代表取締役

1995年クラージュプラスを設立。リフォームや新築の設計施工のみならず、インテリアを提案することで、「似合う空間創り」を提唱。2012年住まいのインテリアコーディネーションコンテスト優秀賞受賞。2013年住まいのインテリアコーディネーションコンテスト経済産業大臣賞受賞。