旭化成ホームズの理念である「ロングライフデザイン」が私のコーディネートのベースにあり「長く愛着を持って暮らせる」事が一番大切と考えています。トレンドのインテリアは魅力的ですが飽きがきてしまうものです。設計的には将来のアレンジに対応できるようマイナスのデザインで極力シンプルに。インテリアの仕上げでは、時が経つと風合いが増し空間にも深みを与えてくれる「自然素材」をお勧めしています。染みや傷も付きますが大切に手入れをしながら住まいを「長く愛着をもって」育てて行ける素材です。
文化女子大学 短期大学部 生活造形学科卒後、旭化成ホームズ(株)入社。
東京インテリアセンターにてインテリコーディネーターとして勤務中 ヘーベルハウスの新築物件を担当(現在400件を越える) 現在では主に東京エリアのモデルハウスを設計。
下記旭化成ホームズ(株)東京デザインオフィスHPhttp://hebel-tdo.com/index.html
「ロングライフデザインの設計手法http://hebel-tdo.com/concept/detail_004.html
ダイナミックな建築空間を生かすためインテリアでは一切の装飾を省き空間自体を綺麗に見せるためのインテリア設計を行いました。自然の光や影を美しく反射し映し出す真っ白な壁と天井で空間を整えキッチンや家具も建築空間の一部として溶け込むデザインとしています。建築を綺麗に見せようと考えればカーテンも邪魔者。ひさしや窓の設計次第ではカーテンがいらないインテリアも可能となります。
空間を構成する床・壁・天井は長期に渡って使い続けられる自然素材をセレクト。床には厚みのある無垢のフローリング、壁天井には塗装によって簡単にリフレッシュ出来るルナファーザーを選びました。存在感のあるうづくり(木目を引き立たせる)の床材が大空間を更に引き立てる事も考慮しています。
住まいには「特殊なライティングや過度な照明は不要」というのが基本的な考え方です。照明器具が空間のノイズとならない様、天井面には照明を取り付けず、又建築本体にもダウンライトなどの埋め込み照明を付けず、フロアスタンドやテーブルスタンドを必要な場所にのみ置いています。明るく照らすのでは無く柔らかな灯りとそれによって生まれる陰影とのバランスが夜のやさしい時間を演出します。
木・石・ドロマイトプラスター、麻やウールの布、本革など。ロングライフデザインのインテリアには自然のものがよりふさわしい素材です。多少の汚れや傷も「愛着」や「記憶」として刻まれ、時を経て風合いが深まっていきます。