COORDINATOR'S STORY

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Vol.2 高崎道子さん

 インテリアコーディネーターのエピソードをお届けする「コーディネーター奮闘記」。
 第2回めは、北九州で500件以上ものコーディネートに携わってこられた高崎道子さんにお話をうかがいました。


「インテリアコーディネーターとして働き始めたころは、知らないことが多すぎて、周りの人全てが目標でした」


小さいころから絵が大好き。高校時代は画家を目指していました。
高崎道子さん

 子供のころは絵を描くのがとても好きでした。よく賞もいただきましたので、自分でも絵の道にすすみたいなと子供心に思っておりました。高校では美術部に入り、真剣に画家を目指していたんです。でもある日、おじにデザイナーという職業があることを聞き、その時からデザイナー志望になりました。
 デザイン学科を卒業して、設計事務に8年間勤務。25歳で結婚しました。設計の仕事は楽しかったのですが、とても会社が忙しく主婦としての仕事があまりできなかったので退社。自宅でボチボチ仕事をしていました。
 三井ホーム株式会社のインテリアコーディネーター募集に応募したのは、フルタイムでない雇用形態なので、自由に時間が使えるかなと思ったからです。3人採用されましたが、あとで話を聞くと、応募総数は100人を超えていたそうです。当時、住宅のインテリアにはあまり興味はありませんでした。ただ、色や形にはすごく興味があり、その組み合わせでいろいろな空間ができるのは、とても面白いと思っていました。
 そして、私は今でも三井ホーム株式会社の仕事をしています。同期だった2人はインテリアの仕事をやめ、1人は陶芸家に、1人は屏風などを創る創作作家になっています。


高崎さんが手がけたコーディネート
高崎さんが手がけたコーディネート
お客様がほんの少し背伸びしたら実現できる。そんなプランニングを心がけています。

  コーディネーターの仕事は、お客様の夢を形にすることです。素人であるお客様が考えていることを理解して、そしてプロとしてのアドバイスやアイデアをプラスして形に変えていくのが仕事だと思っています。
 とりあえず、お客様の話をよく聞くことです。いっぱい聞いて、話の中から本当に望んでいることを理解して、望んでいるものより、ほんの少しだけ、上のプランを提示します。プランは常に予算との戦い。プラスしすぎて予算に合わなくなってしまっては実現するのが難しいので、少しだけ背伸びしたら届くようなプランづくりを心がけています。コーディネーターがプランすることで、ワンランク上の豊かな暮らしができると信じています。
高崎さんが手がけたコーディネート


施主様と建築家との間での意見調整が主な仕事になってしまったこともありました。

 去年の秋に著名な建物を設計した先生と一緒に仕事をしました。私は知人の紹介で奥様からコーディネートをして欲しいと依頼があり、お引き受けしました。ところが建築家の先生は「インテリアも自分でするつもりだったのに」という思いがあったのか、とても不機嫌な様子でお一人でどんどん進められていき、奥様の意見を積極的に反映しようとはしませんでした。奥様は生活のしやすさを第一と考えられていたので建築家の先生となかなか意見が合わず、私はコーディネート以前に奥様と建築家の間に入っての意見調整が主な仕事になってしまいました。
 最終的には素敵なおうちになったのですが、とても気をつかって疲れる仕事でした。でもその甲斐あって奥様とはその後も交流が続き、今でもお住いのご相談などを受けています。


いちばん嬉しいのは、お客様に「プロに頼んでよかった」と思ってもらえること。 高崎さんが手がけたコーディネート
高崎さんが手がけたコーディネート

高崎さんが手がけたコーディネート


 住宅を引き渡した後も、何かしら相談されたり頼まれたりするのは、この仕事をしていくうえでの喜び。「家の中をいじる時は、とりあえず高崎さんに相談してから」と思ってもらえると嬉しいですね。
 そんなお客様のうちの1人で、ほとんど毎年のようにインテリアを変えたり増築したりする方がいらして、そのたびに楽しく仕事をさせていただいています。2年前に別荘を建てる時は、建築家に依頼する前に私の所に相談にいらしていただき、とても光栄に思いました。
 でも、いちばん嬉しいのは、一般の方が、厳しい予算の中でやりくりしながらも素敵な家ができたとき、やはりプロに頼んでよかったと素直に喜んでくださることかもしれませんね。

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